コア技術

当社は、イムノクロマト法技術などの検出プラットフォーム、抗体創出技術、高感度検出技術をコア技術に位置付け、これら技術を融合し発展させることで、独創的な診断試薬の研究開発を進めています。これからもコア技術を強化し、新たな知見を融合することで、新たな診断領域の開拓と検査技術のイノベーションを進めていきます。

検出プラットフォーム

長年実績のあるイムノクロマト法にて培った知見と経験を活用し、迅速性と簡便性を有する新たな検出プラットフォームの研究開発を進めています。メディカルニーズに対応し、専用測定機器を組み合わせた検出システム開発も並行して進めています。

イムノクロマト法原理図

抗体創出技術

マウスモノクローナル抗体創出技術を確立し、免疫に使用する抗原の選択と免疫方法の最適化により、高品質の抗体を取得しています。また、抗体産生細胞から抗体遺伝子を取得して抗体を人工的に作製する方法の開発も行っています。

高感度検出技術

白金-金コロイドによりイムノクロマト法の高感度化を実現しています。さらに新たな光学検出手段を適用することで、従来よりも検出感度を向上させた検出方法の開発も進めています。検出感度を高めるためには、標識物質の開発のみならず、使用する抗体の性能も高める必要があります。保有するコア技術を融合させることで高感度検出を達成しています。

白金-金コロイド技術

当社は、従来イムノクロマト法に使用されてきた金コロイド(赤色)に代えて、より視認性の高い黒色の「白金-金コロイド」を独自に開発し、イムノエースシリーズに適用し、ブラックラインの愛称で親しまれています。黒色の白金コロイドを金コロイド表面に担持させ、視認性の向上とイムノクロマト法の標識物として抗体と相性の良い金コロイドの特性の両方を兼ね備えた標識物です。

ブラックライン

独自開発のナノテクノロジー「白金-金コロイド」採用により、判定ライン・コントロールラインを視認性の高いブラックラインで表示。
※テストプレートの写真はA型インフルエンザウイルス抗原陽性例

写真左より、白金-金コロイド水分散液、金コロイド水分散液(大粒径)、金コロイド水分散液(小粒径)